「わからない」という感覚2006/05/24 22:39


今週末、映画を見に行こうと思い、オンライン予約を入れました。
「明日の記憶」
渡辺謙さんが主演、プロデュースをなさった、若年アルツハイマーがテーマの映画です。
原作も読みました。
うちの母はアルツハイマーではなく、脳血管性の認知症ですが、抱えている不安は同じです。

最近は母がが「わからない」を連発するようになってきました。
何をするにも、手順がわからなくなってしまうようで、そうしているうちに、何をしようとしているのかも、わからなくなるようです。
そしてわからなくなることが怖いのです。

実は僕にはその感覚がよく理解できなかったのですが、最近あることで、「もしかしたらこんな感覚なんじゃないかな?」と思うことがありました。

それはパズル。
僕は昔からパズルを解くのが好きで、雑誌を何年も買っていたくらい。
かなり難しい問題にも取り組んでいました。
それが、先日買ったパズル本(↑↑写真)がなかなか解けないんです。
論理的に考えても、次の手順が見つからないんです。
昔は、上級者用問題だって解けていたのに、いまは中級者用すら四苦八苦。
自分の脳の衰え加減に愕然としました。
そして、いまはパズルの世界で済んでいるこの衰えが、実生活にまで及んだらと思うと、不安にもなりました。
母の気持ちが少しわかった気がした出来事でした。