つくでのおばさん2012/08/09 23:33

叔母が亡くなりました。
父の義姉です。

叔父叔母は、愛知県の三河地方の山の中で祖父母の家をついだ農家でした。

自分は東京生まれの東京育ち。
田舎がなかったので、中学生くらいまで毎年毎年夏休みに、この父の田舎へ行くのが恒例でした。
既に祖父母は他界していたので、田舎では叔父叔母にとてもお世話になったのです。


たばこの葉を栽培していて、ヤニでベタベタになったこと。
牛小屋に半日いて、糞尿の匂いが体に染み付いてしまったこと。
ブヨに刺されて、足がパンパンにはれ上がってしまったこと。
薪で風呂を炊くのを面白がって、薪をくべすぎて熱湯にしてしまったこと。

もう30年も前のことですが、今の自分を構成する一部として貴重な経験でした。


さて、叔母の葬儀。
関東地方とはかなり違っていて戸惑いました。

御淋見舞と御霊前は用意していったのですが、葬儀と一緒に四十九日の法要も行なうということで、みなさん御仏前も用意していました。
兄が香典袋を持っていたので、急遽作ってお渡ししたのですが、関東地方では初七日の法要までが一般的です。

また、祭壇の脇にはお花ではなく、お供物の山。
葬儀終了後、そのお供物を参列者に配っていました。

さらに出棺の時、棺おけを三度回しました。
後で調べたら、一説によると仏さんの目を回して帰ってこられなくするためだそうです。

お坊さんも2人いたし、、
いろいろ、お作法が違いました。

向こうの人から見れば、東京の葬式が不思議なんでしょうけど、一種のカルチャーショックでした。